デニス・テン選手の軌跡を辿って

フィギュアスケート応援

テンくんの誕生日

 

テンくんの死から2週間ちょっと経ちました。

ずっと夜は満足に眠れず、寝不足のままなんとか仕事をして、日常が過ぎていきます。

すごく眠いはずなのに、すぐに目が覚めてしまいます。

急に涙が溢れることもあります。

思うのはいつもテンくんのことばかりです。

 

それでも、今ある命を生ききること。

一片も無駄にしないようにと、不満を抱かず感謝を忘れず、前を向いて努めています。

 

ところで、ずっと気になっていた、今年のテンくんの誕生日(6/13)のInstagram

そこに書かれていた文章を翻訳してくださったツイを見かけました。

 

時間をかけて訳されたようです。

とても心に沁みました。

 

 

【テンくんのInstagram

 

【翻訳】

この、何ということもないただの日に何を綴ろうか。そもそも、なぜ書く?

25年前の今日、自分は生まれた。それは起こった。これは両親のおかげ。

兄が名前を付けた。そして母があらゆるものをカップとお皿に入れてくれた。父が家庭の経済を支えた。私はただ、注目を一身に受けて愛撫と心配りにくるまれていた。

スケート靴を履いて滑った。機会が与えられたから。音楽学校に通った。毎晩そこに時間割が組まれていたから。私は両親が、そして一瞬にして過ぎ去る機会が用意してくれたすべてのことをやった。

自分にはコリアとユダヤの血が流れている。これも自分にはあずかり知らぬところで。

自分はどこかで読むか聞くかして得た誰かの知識に導かれている。実際はそれは自分の考えですらないものだ。

自分とは何なのか?

そして自分は何をやってきたのか?

わからない。けれどもこれらすべてのことがあって自分は幸運だったのだ。

人生を愛している。両親を愛している。人を愛している。愛することを愛している。

伝えたい。正確にいうと自分ではなく、自分のありかたを。25になって世界を違う風に感じるようになってきた・・・

 

(翻訳はizayukamさんのツイートよりお借りしました)

 

 

 

「愛することを愛している」という深い言葉。

そして、テンくん自身のありかた。

おそらく特別な一枚であろう写真とともに。

アイデンティティの変化を包み隠さずに見せられるという、強さと素直さが伝わってきます。

 

 

#愛することを愛する

#強さと素直さ